第61回別府大分毎日マラソン物語ー(2)
さっそくですが続きです。
●30km〜35km
30kmでのタイムが2:08:07。昨年末の防府読売マラソンの時より3分半ほど上回っています。疲れてきたとは言え、30kmまでは防府の時よりいいラップで来ているので、サブスリーは苦しいとしても大幅な自己ベストを期待したくなりました。
でも思えばこのあたりでグリコーゲンは枯渇に近い状態だったのでしょうか?31kmでは4:25くらいで、「よし、このくらいのペースを維持して行こう。落ちてきたとはいえ、このくらいなら大丈夫」と感じていましたが、32kmでは4:30を超えています。あれ?どんどん苦しくなってくる。カーボローディングの効果は?30kmで2度目のザバス・ピットイン・リキッド投入。少し楽になった気がしますが、その効果も1〜2kmだったかな?
32kmを過ぎたところでちらっと計算すると、残り10kmを45分(4:30/km)で行ければフィニッシュタイムが3時間2分〜3分くらい。よーし、なんとか4:30/kmペースで頑張ろう!と気合を入れなおします。
でもその4:30/kmペースさえ維持できません。今思えば33〜34kmが一番苦しかったかな?「俺は何を好き好んでこんな苦しいことやってるんだろう?」というネガティブモード。防府の時は最後までポジティブに行けてたので、なんとか頭の中を「行けるぞ!」という風に切り替えようとしましたが、どうもうまくいきません。
ペースを落とさないよう、つい力んで一生懸命キックするような走り方になりがちですが、ここは逆にピッチを意識してあまり蹴らないように意識を集中。
■35km 2:30:56/22:49(4:34/km)
●35km〜40km
いよいよあと7kmです。防府の時には「あとたったの7km!」と思いましたが、この日は「まだ7kmもある(_ _;」と感じてました。35kmで最後のアミノ・バイタル・プロを摂取。あとはもうゴールを目指すだけ!足はもうだるくてだるくて、すぐにでもへたり込みたいくらいでしたが、とにかく進んでいくしかありません。
だんだんと、もう36kmまできたのか37kmなのかさえよくわからなくなってきます。1kmごとのペースは、4:30どころか、どうやら4:40を超えて4:45前後になっています。残り5kmのサインを見てぼんやり計算すると、このまま4:45のペースを続けてなんとか3時間5分くらい。気を緩めてしまうと3時間6分2秒という防府の時のタイムより遅くなってしまうじゃないか!
30kmくらいまでは、「サブスリーは無理だったけど自己ベストは確実!」と思っていたのが、いつの間にか自己ベストも危うい状態に。かなり緊迫した気持ちでとにかく走り続けました。ここまできたら防府のタイムは切りたい!という思いで必死の走りです。1kmあたり5秒でもペースアップしたいところですが、もう4:45をキープするのがやっとでした。
■40km 2:54:41/23:45(4:45/km)
●40km〜Finish
大分の市街地に入ってきました。随分と声援が多くて驚きました。
女性の太鼓チーム。子供たちのダンス。よく覚えていませんがランナーを励ます様々な演出も施されていました。気温はおそらく7〜8℃。時折弱い雨も降る中、寒かったでしょう。疲れた身体と朦朧とした意識の中でも、じんわりと感動を覚えました。
40km→あと2km→41km→あと1km。着実にゴールへ近づいて行きます。残り1kmのサインを過ぎたところだったでしょうか。時計を見るとちょうど3時間を過ぎたところでした。「ああ、この1kmがサブスリーとの差か・・・」と、壁を意識した瞬間でした。
近づいてはいるはずですが、一向にフィニッシュ地点の陸上競技場が見えません。「競技場はどこだ!!」と心の中で叫びながら最後のもがき。
残り1kmを過ぎて前方のランナーが右折しているのが見えました。ここが競技場か!あと少し!と思ったところで、僕の名前を呼んでくれる人が!その時はよくわかりませんでしたが、ゆきごんさんでした。大分まで来て、自分の名前を呼ばれるとはうれしいものです。
さあ、いよいよトラックへ!トラックには各コーナーごとに電光掲示板が設置されていて助かりました。残り200mで3:04:10くらい。あと200mを50秒で走らなければ3時間5分をオーバー!ここからはもう必死のラストスパートです。ここまで来たら5分を切らないと!最後の直線に入ったところで、聞こえたのは再びはるをさんの檄でした。何と言っていたのかも、なぜはるをさんとわかったのかもよくわかりません。でもこれが最後の鞭となって、ガッツポーズもなく、なだれ込むようにフィニッシュ!
自分の時計では「3:04:57」でした。とりあえず5分は切れたのがうれしくて、倒れこみそうなのをぐっとこらえてフィールドからスタンドのはるをさんにお礼を言いに行きました。となりにはkoumeさんの姿も。ここであらためてガッツポーズをかわし、僕はそのまま芝生へ大の字にバタン!充実感で満たされた瞬間でした。
■Finish 3:04:59/10:18(4:42/km)
●フィニッシュ後
しばらくするとtakakiさんが来ました。takakiさんには少し悔しい結果だったようですが、果敢にサブスリーペースに挑んだ結果。必ず次につながると思います。イクシーさんにもゴール後にまたお会いできました。またこのあとフルマラソンを控えてるとのこと。レースを重ねるごとに強くなっていくのではないでしょうか。またとっきゅうさんのお仲間のsちゃんにもお会いしました。見事自己ベスト!
終わってみると、チームメイトのふんどし太朗さんは見事3時間12分台の自己ベスト!悔しかった昨年のリベンジを見事果たしました!お見事!
途中まで「しわい」走りを見せていたT大先輩は3時間9分台のサードベスト!これでまた今年も「1歳刻みランキング」50位以内は確実でしょう!
Kキャプテンや萩往還250kmランナーのO先輩は故障の影響か、実力を発揮できなかったようですが、二人のスポーツマンシップには、ひそかに感銘を受けました。
またまた長い駄文になってしまいました。ごめんなさい。
今回一緒に走った多くのランナー。特に同行のチームメイト、ブログでつながって今回お会いできたみなさん、はるばる大分まで来てくれて声援をくださったみなさん、最初から最後まで熱い応援をくださった地元別府・大分のみなさん、そして大会関係者のみなさん、どうもありがとうございました。おかげで素晴らしい体験ができました。
あ、忘れてましたが、写真を少々。
前日受付の「ランナーの広場」
スタート地点の「うみたまご」前
同じくスタート地点
さらば!大分駅!また来るよ!
■今日はおとといのダウン代わりのジョグ。
6km 37分25秒(6:14/km)
軽いストレッチ
今月累計 64.595km
(目標未定)
JUGEMテーマ:スポーツ
●30km〜35km
30kmでのタイムが2:08:07。昨年末の防府読売マラソンの時より3分半ほど上回っています。疲れてきたとは言え、30kmまでは防府の時よりいいラップで来ているので、サブスリーは苦しいとしても大幅な自己ベストを期待したくなりました。
でも思えばこのあたりでグリコーゲンは枯渇に近い状態だったのでしょうか?31kmでは4:25くらいで、「よし、このくらいのペースを維持して行こう。落ちてきたとはいえ、このくらいなら大丈夫」と感じていましたが、32kmでは4:30を超えています。あれ?どんどん苦しくなってくる。カーボローディングの効果は?30kmで2度目のザバス・ピットイン・リキッド投入。少し楽になった気がしますが、その効果も1〜2kmだったかな?
32kmを過ぎたところでちらっと計算すると、残り10kmを45分(4:30/km)で行ければフィニッシュタイムが3時間2分〜3分くらい。よーし、なんとか4:30/kmペースで頑張ろう!と気合を入れなおします。
でもその4:30/kmペースさえ維持できません。今思えば33〜34kmが一番苦しかったかな?「俺は何を好き好んでこんな苦しいことやってるんだろう?」というネガティブモード。防府の時は最後までポジティブに行けてたので、なんとか頭の中を「行けるぞ!」という風に切り替えようとしましたが、どうもうまくいきません。
ペースを落とさないよう、つい力んで一生懸命キックするような走り方になりがちですが、ここは逆にピッチを意識してあまり蹴らないように意識を集中。
■35km 2:30:56/22:49(4:34/km)
●35km〜40km
いよいよあと7kmです。防府の時には「あとたったの7km!」と思いましたが、この日は「まだ7kmもある(_ _;」と感じてました。35kmで最後のアミノ・バイタル・プロを摂取。あとはもうゴールを目指すだけ!足はもうだるくてだるくて、すぐにでもへたり込みたいくらいでしたが、とにかく進んでいくしかありません。
だんだんと、もう36kmまできたのか37kmなのかさえよくわからなくなってきます。1kmごとのペースは、4:30どころか、どうやら4:40を超えて4:45前後になっています。残り5kmのサインを見てぼんやり計算すると、このまま4:45のペースを続けてなんとか3時間5分くらい。気を緩めてしまうと3時間6分2秒という防府の時のタイムより遅くなってしまうじゃないか!
30kmくらいまでは、「サブスリーは無理だったけど自己ベストは確実!」と思っていたのが、いつの間にか自己ベストも危うい状態に。かなり緊迫した気持ちでとにかく走り続けました。ここまできたら防府のタイムは切りたい!という思いで必死の走りです。1kmあたり5秒でもペースアップしたいところですが、もう4:45をキープするのがやっとでした。
■40km 2:54:41/23:45(4:45/km)
●40km〜Finish
大分の市街地に入ってきました。随分と声援が多くて驚きました。
女性の太鼓チーム。子供たちのダンス。よく覚えていませんがランナーを励ます様々な演出も施されていました。気温はおそらく7〜8℃。時折弱い雨も降る中、寒かったでしょう。疲れた身体と朦朧とした意識の中でも、じんわりと感動を覚えました。
40km→あと2km→41km→あと1km。着実にゴールへ近づいて行きます。残り1kmのサインを過ぎたところだったでしょうか。時計を見るとちょうど3時間を過ぎたところでした。「ああ、この1kmがサブスリーとの差か・・・」と、壁を意識した瞬間でした。
近づいてはいるはずですが、一向にフィニッシュ地点の陸上競技場が見えません。「競技場はどこだ!!」と心の中で叫びながら最後のもがき。
残り1kmを過ぎて前方のランナーが右折しているのが見えました。ここが競技場か!あと少し!と思ったところで、僕の名前を呼んでくれる人が!その時はよくわかりませんでしたが、ゆきごんさんでした。大分まで来て、自分の名前を呼ばれるとはうれしいものです。
さあ、いよいよトラックへ!トラックには各コーナーごとに電光掲示板が設置されていて助かりました。残り200mで3:04:10くらい。あと200mを50秒で走らなければ3時間5分をオーバー!ここからはもう必死のラストスパートです。ここまで来たら5分を切らないと!最後の直線に入ったところで、聞こえたのは再びはるをさんの檄でした。何と言っていたのかも、なぜはるをさんとわかったのかもよくわかりません。でもこれが最後の鞭となって、ガッツポーズもなく、なだれ込むようにフィニッシュ!
自分の時計では「3:04:57」でした。とりあえず5分は切れたのがうれしくて、倒れこみそうなのをぐっとこらえてフィールドからスタンドのはるをさんにお礼を言いに行きました。となりにはkoumeさんの姿も。ここであらためてガッツポーズをかわし、僕はそのまま芝生へ大の字にバタン!充実感で満たされた瞬間でした。
■Finish 3:04:59/10:18(4:42/km)
●フィニッシュ後
しばらくするとtakakiさんが来ました。takakiさんには少し悔しい結果だったようですが、果敢にサブスリーペースに挑んだ結果。必ず次につながると思います。イクシーさんにもゴール後にまたお会いできました。またこのあとフルマラソンを控えてるとのこと。レースを重ねるごとに強くなっていくのではないでしょうか。またとっきゅうさんのお仲間のsちゃんにもお会いしました。見事自己ベスト!
終わってみると、チームメイトのふんどし太朗さんは見事3時間12分台の自己ベスト!悔しかった昨年のリベンジを見事果たしました!お見事!
途中まで「しわい」走りを見せていたT大先輩は3時間9分台のサードベスト!これでまた今年も「1歳刻みランキング」50位以内は確実でしょう!
Kキャプテンや萩往還250kmランナーのO先輩は故障の影響か、実力を発揮できなかったようですが、二人のスポーツマンシップには、ひそかに感銘を受けました。
またまた長い駄文になってしまいました。ごめんなさい。
今回一緒に走った多くのランナー。特に同行のチームメイト、ブログでつながって今回お会いできたみなさん、はるばる大分まで来てくれて声援をくださったみなさん、最初から最後まで熱い応援をくださった地元別府・大分のみなさん、そして大会関係者のみなさん、どうもありがとうございました。おかげで素晴らしい体験ができました。
あ、忘れてましたが、写真を少々。
前日受付の「ランナーの広場」
スタート地点の「うみたまご」前
同じくスタート地点
さらば!大分駅!また来るよ!
■今日はおとといのダウン代わりのジョグ。
6km 37分25秒(6:14/km)
軽いストレッチ
今月累計 64.595km
(目標未定)
JUGEMテーマ:スポーツ
- 2012.02.07 Tuesday
- 別府大分毎日マラソン
- 22:28
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- -
- by なみのり
今回は最後まで安心して読めるかと思ってましたが、30km以降はかなり辛いものがあったのですね。
ハラハラ、ドキドキしながら読ませていただきました。
でも、何の根拠もないんですが、なんだか次は3時間を切れるんじゃないかと思いました。
しばらくはゆっくりして、また頑張って下さい!