吉野ヶ里公園の怪人/さが桜マラソン2015(1)
吾輩は佐賀県の「吉野ヶ里(よしのがり)遺跡」に約2,000年ほど住んでおる。その昔はここにも大勢の人が暮らしておったものじゃが、今では「観光地」というのか?ここは「吉野ヶ里歴史公園」と呼ばれて、たくさんの子どもや家族連れが他所から遊びに訪れる所になっておる。吾輩は子どもが大好きじゃから、子どもたちが遊びに来るのはうれしいんじゃが、人々からは吾輩の姿は見えないらしい。時に吾輩のことが見える子どももおるが、その子らは大抵吾輩のことを怖がって、いつの間にか吾輩は「吉野ヶ里公園の怪人」と呼ばれるようになってしもうたんじゃ。
さが桜マラソン当日。早朝には降っていた雨は、ホテルを出発した6時過ぎくらいにはもう止んでいました。僕はチームメイトと共に会場入りし、佐賀県総合体育館で準備を開始。地元佐賀のヨッチさん、関西から乗り込んだイクシーさんと昨年12月の防府以来の再会。ヨッチさんは今回はDNSと聞いていましたが、どうやら走る気満々にも見えます。
レース前のカーボローディングには「ゆっくり燃焼するパスタがよい」との情報から、当日の朝食はわざわざコンビニにパスタを買い出しに出かけましたが、ミートソースを買ってしまったおかげかお腹がずっしり重く、結局レース後半まで胃がもたれる感じがありました。やはりレース前の食事は軽めがいい?朝食後はゼリーを2本、時間を空けて摂取しながらエネルギー補給しました。
イクシーさんと一緒にアップをして、スタート25分前にブロックへ。ゲストの千葉真子さんのアドバイスの通りその場ジャンプなどで身体をほぐしながらスタートを待ちますが、すでにもう暑い・・・ウェアはいつものランパンランシャツ、キャップにゲイター。アームウォーマーと手袋はなし。間違いなく雨が降ると思っているのでサングラスもなし。カッパをどうしようかと迷っていたくらいですから、日焼け対策なんかは全く考えていません。
そして9時に「さが桜マラソン」号砲!
ロスタイムは14秒。最初は少し混雑があったので最初の1kmは4'23くらいかかりましたが、2km3kmあたりは4'12/kmの設定ペースで走れていました。50mくらい先にサブ3のペースランナーの風船が見えていました。よし、あれについて行こう。と狙いを定めて、でも力まずにリラックスして走ることを心がけていました。別大の時のように足に疲れを感じることはありませんでした。しかし4km〜5kmあたりで早くもキツくなってきました。その訳は・・・「暑さ」です。この時間帯の気温はどうやら20度前後。まだこの気温の中を走るのに慣れていません。いきなり暑く感じます。それでもこのあたりはまだ雨が降ると思っていますから、「少し雨が降ってくれないかなあ?」と感じていました。降れば降ったで、降らなければ降らないで、どちらでも文句を言う都合良さです。
5km 21'13(4'15/km) 21分27秒
この60年とか80年とか、最近生まれた連中はすっかり忘れておるようじゃが、吾輩のような弥生人が、集落を作るとか、いろんな道具を作って暮らすという、現代の生活の基礎を作ったんじゃ。この「吉野ヶ里遺跡」はそんな吾輩たちの暮らし方が残っておるんじゃ。皆もよう勉強して、我輩たち弥生人をもっと尊敬するがよい。
吾輩はもう2,000回以上もこの「春」という季節を迎え、桜の花を愛してきた。最近この季節の終わりに、にぎやかな「マラソン大会」なるものが開催されており、この「吉野ヶ里歴史公園」の中にも物好きなランナーという人種がたくさん入り込んでくるようになった。吾輩の時代にはファンランという言葉も、カラフルな機能性ランニングウェアも、ランニングシューズも、GPSウォッチも、そんなものはなかったぞ。え、詳しいじゃないか??弥生人はなんでも知っとるんじゃ。
なみのりがサブスリーを目指すレースは5kmで終わってしまった感じで、早くもひたすら我慢のレース展開。スタートから9kmでスタート地点を再び通り過ぎるのですが、ここではアナウンサーが声を張り上げて懸命にランナーを鼓舞していました。
「皆さん頑張って下さい!あと33kmです!あと33kmです!」
「あと33km」とは、最初は冗談で言ってるのかと思いましたが、何度も連呼しているので、これは本気だなと知りました(^-^; これはやめて欲しかったですね。
とはいえ、この辺もそうですが、この大会、全般的に非常に応援が多くて熱くて、ありがたかったです。みなさんスティックバルーンを鳴らしながら声援を送っておられましたが、おそらく主催者の地道できめ細かいプロモーションがあったのでしょう。
10km 21'49(4'22/km) 43分16秒
コースは徐々に東へ向かい、風が出てきました。10kmあたりからはチームメイトのキャプテンとヘンリーさんと、ほとんど団子のようになって走っていました。もう目標ペースの4'12/kmもサブスリーペースの4'15/kmペースも、自己ベストペースの4'20/kmもすべてキープできなくて、早くもボロボロです。なんとか4'20〜4'25/kmくらいで落ち着かせようと、苦しいながらも懸命の走り。しかしこのあたりの田園地帯を走っているとまさかの直射日光が暑さを倍増させます。この辺で「もう雨は降らないのかな?」と思い知りました。気温は23℃〜24℃くらいあったようです。
中間点の通過が1時間32分31秒。これを倍にすると3時間5分。ネガティブスプリットならまだ3時間4分台も可能。後半落ちても3時間10分はいけるか、というところを意識しつつ、まだ粘る意識がありました。
15km 22'04(4'25/km) 1時間5分20秒
20km 22'15(4'27/km) 1時間27分35秒
毎年吾輩は、この「さが桜マラソン」ではちょっとしたいたずらを仕掛けることにしておる。が、今年はもうちょっと盛り上げてやろうと、友達の「お日様」を呼んでみたのじゃ。もともとこの日は、雨雲が遊びにくることになっておったが、雨雲が来ると吾輩の大好きな子ども達が来ないので、吾輩は「お日様」を呼ぶことにしたのじゃ。これで、子ども達もたくさんやってきてくれてこの公園も賑やかになり、ランナー達も喜んでくれるじゃろう。
おっ、そろそろランナーがこの公園へやってくるようじゃ。
こうして22km過ぎからは「吉野ヶ里(よしのがり)歴史公園」へ。ヨッチさんが言ってた通り、ここですれ違うランナーの多くは顔が苦痛に歪んでいます。ふとコース脇を見ると、のぼりがバタバタとはためいています。
続く・・・・・・・
■今日のラン
ジョグ 5.4km
シューズ:スカイセンサーグライド3号(1,047km)
今月累計:64.495km
Peace, hope on earth.
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さが桜マラソン当日。早朝には降っていた雨は、ホテルを出発した6時過ぎくらいにはもう止んでいました。僕はチームメイトと共に会場入りし、佐賀県総合体育館で準備を開始。地元佐賀のヨッチさん、関西から乗り込んだイクシーさんと昨年12月の防府以来の再会。ヨッチさんは今回はDNSと聞いていましたが、どうやら走る気満々にも見えます。
レース前のカーボローディングには「ゆっくり燃焼するパスタがよい」との情報から、当日の朝食はわざわざコンビニにパスタを買い出しに出かけましたが、ミートソースを買ってしまったおかげかお腹がずっしり重く、結局レース後半まで胃がもたれる感じがありました。やはりレース前の食事は軽めがいい?朝食後はゼリーを2本、時間を空けて摂取しながらエネルギー補給しました。
イクシーさんと一緒にアップをして、スタート25分前にブロックへ。ゲストの千葉真子さんのアドバイスの通りその場ジャンプなどで身体をほぐしながらスタートを待ちますが、すでにもう暑い・・・ウェアはいつものランパンランシャツ、キャップにゲイター。アームウォーマーと手袋はなし。間違いなく雨が降ると思っているのでサングラスもなし。カッパをどうしようかと迷っていたくらいですから、日焼け対策なんかは全く考えていません。
そして9時に「さが桜マラソン」号砲!
ロスタイムは14秒。最初は少し混雑があったので最初の1kmは4'23くらいかかりましたが、2km3kmあたりは4'12/kmの設定ペースで走れていました。50mくらい先にサブ3のペースランナーの風船が見えていました。よし、あれについて行こう。と狙いを定めて、でも力まずにリラックスして走ることを心がけていました。別大の時のように足に疲れを感じることはありませんでした。しかし4km〜5kmあたりで早くもキツくなってきました。その訳は・・・「暑さ」です。この時間帯の気温はどうやら20度前後。まだこの気温の中を走るのに慣れていません。いきなり暑く感じます。それでもこのあたりはまだ雨が降ると思っていますから、「少し雨が降ってくれないかなあ?」と感じていました。降れば降ったで、降らなければ降らないで、どちらでも文句を言う都合良さです。
5km 21'13(4'15/km) 21分27秒
この60年とか80年とか、最近生まれた連中はすっかり忘れておるようじゃが、吾輩のような弥生人が、集落を作るとか、いろんな道具を作って暮らすという、現代の生活の基礎を作ったんじゃ。この「吉野ヶ里遺跡」はそんな吾輩たちの暮らし方が残っておるんじゃ。皆もよう勉強して、我輩たち弥生人をもっと尊敬するがよい。
吾輩はもう2,000回以上もこの「春」という季節を迎え、桜の花を愛してきた。最近この季節の終わりに、にぎやかな「マラソン大会」なるものが開催されており、この「吉野ヶ里歴史公園」の中にも物好きなランナーという人種がたくさん入り込んでくるようになった。吾輩の時代にはファンランという言葉も、カラフルな機能性ランニングウェアも、ランニングシューズも、GPSウォッチも、そんなものはなかったぞ。え、詳しいじゃないか??弥生人はなんでも知っとるんじゃ。
なみのりがサブスリーを目指すレースは5kmで終わってしまった感じで、早くもひたすら我慢のレース展開。スタートから9kmでスタート地点を再び通り過ぎるのですが、ここではアナウンサーが声を張り上げて懸命にランナーを鼓舞していました。
「皆さん頑張って下さい!あと33kmです!あと33kmです!」
「あと33km」とは、最初は冗談で言ってるのかと思いましたが、何度も連呼しているので、これは本気だなと知りました(^-^; これはやめて欲しかったですね。
とはいえ、この辺もそうですが、この大会、全般的に非常に応援が多くて熱くて、ありがたかったです。みなさんスティックバルーンを鳴らしながら声援を送っておられましたが、おそらく主催者の地道できめ細かいプロモーションがあったのでしょう。
10km 21'49(4'22/km) 43分16秒
コースは徐々に東へ向かい、風が出てきました。10kmあたりからはチームメイトのキャプテンとヘンリーさんと、ほとんど団子のようになって走っていました。もう目標ペースの4'12/kmもサブスリーペースの4'15/kmペースも、自己ベストペースの4'20/kmもすべてキープできなくて、早くもボロボロです。なんとか4'20〜4'25/kmくらいで落ち着かせようと、苦しいながらも懸命の走り。しかしこのあたりの田園地帯を走っているとまさかの直射日光が暑さを倍増させます。この辺で「もう雨は降らないのかな?」と思い知りました。気温は23℃〜24℃くらいあったようです。
中間点の通過が1時間32分31秒。これを倍にすると3時間5分。ネガティブスプリットならまだ3時間4分台も可能。後半落ちても3時間10分はいけるか、というところを意識しつつ、まだ粘る意識がありました。
15km 22'04(4'25/km) 1時間5分20秒
20km 22'15(4'27/km) 1時間27分35秒
毎年吾輩は、この「さが桜マラソン」ではちょっとしたいたずらを仕掛けることにしておる。が、今年はもうちょっと盛り上げてやろうと、友達の「お日様」を呼んでみたのじゃ。もともとこの日は、雨雲が遊びにくることになっておったが、雨雲が来ると吾輩の大好きな子ども達が来ないので、吾輩は「お日様」を呼ぶことにしたのじゃ。これで、子ども達もたくさんやってきてくれてこの公園も賑やかになり、ランナー達も喜んでくれるじゃろう。
おっ、そろそろランナーがこの公園へやってくるようじゃ。
こうして22km過ぎからは「吉野ヶ里(よしのがり)歴史公園」へ。ヨッチさんが言ってた通り、ここですれ違うランナーの多くは顔が苦痛に歪んでいます。ふとコース脇を見ると、のぼりがバタバタとはためいています。
続く・・・・・・・
■今日のラン
ジョグ 5.4km
シューズ:スカイセンサーグライド3号(1,047km)
今月累計:64.495km
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JUGEMテーマ:マラソン・ランニング
- 2015.04.07 Tuesday
- レース(フルマラソン)
- 23:43
- comments(8)
- trackbacks(0)
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- by なみのり
「20℃超え」「直射日光」正に【悪条件】ですね…
この暑さでは、体も動けない(無意識に制御している?)のは仕方がありません。
「怪人さんの(嫌らしい)演出」が、全てのランナーを苦しめたのですね!!
怪人さん:そんなことしちゃ「ダメよぉ〜ダメダメぇ〜〜(笑)」