みかんさんの物語(1)
みかんさんは我が山口県が誇る女性ランナー。
僕はkoume道場で時々ご一緒させていただくご縁でかろうじて知己にあずかっています。彼女はマラソンのベストタイム2時間51分台で、東京マラソンのエリート資格を持つ押しも押されぬエリートランナーです。準エリートではなく、36,000人が寒空の中1時間も前からスタートブロックに並んでいるのに、スタート5分前になって横からするすると現れて最前列に並ぶ、アレです。こう書くと嫌なヤツみたいですが、彼女は正反対で、こんなにマラソンは速いのにとっても謙虚で真面目で朗らかで気さくで気遣いができて、しかも美しいという魅力的な女性です。彼女の地元下関は僕が住む周南からは100kmも離れていて、そう度々会うわけではありませんが、koume道場などで会うと僕のようなオッサンにもいつも気を使ってくれます。ジョグノートなんかでたまにコメントを入れるといつも逆にこちらを元気づけたり勇気づけるコメントを返してくれます。そんな彼女ですから男性のファンも多く、誰とは言いませんが、とある僕のラン友は大阪国際マラソンに出る彼女のためにわざわざお手製の名前入りうちわを作って応援に行く熱の入れよう(^-^;
彼女の輝かしい戦歴はいちいち書きませんが、彼女の超地元下関海響マラソンや防府読売マラソンでは入賞の常連。大阪国際女子マラソンでも上位10%に入るほど。市民ランナーとしては全国でもトップレベルと言っていいと思います。地元山口県では、テレビで取り上げられたこともあるし有名な女性ランナーです。
2015年の東京マラソンで2時間51分台のベストを記録してからはちょっと記録更新はおやすみ。とはいえ翌シーズンは3本のフルマラソンがすべて52分台とベストは出なかったものの抜群の安定感。練習も常にまじめでストイック。koume道場でも男どもに混じっても引けを取らない、いつも堂々の練習ぶりです。僕などはついて走ることさえできません。
そんな彼女にも「故障」という辛い時期が訪れました。昨年の大阪国際マラソンを2時間52分台で完走した後、東京マラソンを控えて足を痛めてしまいました。股関節周りの骨を痛めたのだとか。直後の東京マラソン2017ではなんと10kmで棄権!そのニュースを聞いた時には本当に驚きました。
その後は長いブランクへ・・・。
5月の萩往還マラニック70kmはDNS。彼女は萩往還70kmにも毎年出場していて女子トップを何年も続けています。※この大会は順位表彰はありませんが。前年は確かエントリー忘れ(!)で出ていなかったと思いますし、2年続けて彼女の姿が萩往還マラニックで見られないというのは寂しいものです。
3月4月5月6月と時が過ぎ、7月にはみかんさんを含め10人くらいの仲間で萩往還に走りに行きました。その際も楽しそうな中にもまだ痛みを訴える様子に、故障の根深さ、先行き不安をちょっと感じたのを覚えています。
その後、シーズンも近づいた9月の中旬、思えば僕が故障を発症する直前ですが、セミナーパークでのkoume道場で、そろそろ30kmをちゃんと走りましょうという感じの練習会。海響マラソンに向けてテレビの取材も入っていた日でした。僕は当時は好調で後半バテながらもほぼ4:30/kmペースで30kmを走り切りましたが、シーズン中なら4:10とか4:15くらいで30kmクロカンを走り抜けるみかんさんが、キロ5分くらいでゼエゼエ言いながら苦しそうに走っていました。ようやく走れるようになって、久しぶりの練習会参加だったと思いますが、あのみかんさんがこんなに苦しそうに・・・とちょっとショックを感じたのを覚えています。テレビでも苦しんでいるみかんさんの様子が映されていました。
2月に発症して、あまりにも長い故障生活。ジョグノートの更新もしばらく滞り、どんな様子なのかわからない状態も続いていました。おそらくご本人には人に言えない苦しみがあったことでしょう。この頃のことを察すると胸が痛みます。
いよいよシーズンも始まろうという時期ですが、まだみかんさんの苦しみは続きます。
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■今日のトレーニング
ジョグ 7km 44分36秒(6:26/km)
体幹トレーニング(長友式):おやすみ
シューズ:
adizero takumi ren boost2 red/598km
Tarther zeal 5 slim /653km
adizero takumi ren boost3/123km
今月累計:278.2km
Peace, hope on earth.
- 2018.02.27 Tuesday
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- 23:12
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- by なみのり
素晴らしい功績を挙げられている選手でも[故障と言うものは避けられず、かなり長いブランクが必要になるのですね…]